ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ダドリー・ダーズリー「……わかった」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/04/19(月) 21:51:16.33 ID:43J6jqUVO
おまけ
マルフォイ家の屋敷の一室で、まるで妖精のように美しい少女が物憂げに溜息を吐いた。
真夏の陽気すらもひんやりとした冷気に変える銀色の妖精の名前はドラ子・マルフォイ。
純血の一族であるマルフォイ家のお姫様だ。
細く美しいプラチナブロンドの長い髪の毛を放射状にベッドに広げて、横たわっている。
大きな天蓋付きの寝台は、少し前までの彼女には明らかにサイズが合っていなかったが、ホグワーツで1年過ごして帰って来た今は、少しだけ寝台が小さくなったようにも見える。
もちろんそうではなく、成長したドラ子の手足が伸びたことでそう見えるだけである。
「しもべ、しもべ」
「はいはい、ドラ子お嬢様!」
「はいは1回よ」
手を鳴らしてマルフォイ家の屋敷しもべ妖精であるドビーを呼び出した。すぐに現れる。
もう今日だけで数えきれないほど呼び出されたドビーは正直言ってうんざりしていたが、それでもホグワーツから帰ってきたドラ子お嬢様はいくらかマシになったと感じていた。
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