めぐみん「やっぱり気になりますよね」ダクネス「気にならないと言えば嘘になるな」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/15(木) 20:46:23.02 ID:ww8ofml6O
「ねえ、カズマ」

これまで聞いたこともないような、優しげな声でアクアは寝ているカズマにこう囁いた。

「正直カズマのことを恨んだし、憎みもしたけど、それでも私はカズマのこと嫌いじゃないわ。起きてる時は絶対に言わないけどね。だから、おやすみ……私の勇者さま」

そしてちゅっと、キスの音が響いた。
するとちょろちょろと。隣で水音が響く。
なんだろうと思って見ると、奥歯を噛み締めためぐみんがガタガタ震えて失禁していた。

めぐみん。気持ちはわかる。わかるとも。
わかるけど、頼むから落ち着いてくれ。
めぐみんを宥めようとして、ふと気づく。
私自身も、盛大に失禁していることに。

「フハッ!」

思わず、嗤ってしまった。悪癖が出た。
もはや、私にめぐみんは止められない。
ああ、霧散した魔力が再び集まっていく。

「エクスプロージョン」

ちゅどーん!

「フハハハハハハハハハハハッ!!!!」

もう嗤うしかなかった。
一瞬で屋根まで吹き飛んだ。
ぱらぱらと、空から小雨が降ってきた。

頬を濡らすそれは雨だけでなく、カズマとアクアの深い絆に打ちのめされた悲しみの涙も含まれていて、空高くに吹き飛んだ2人が固く手を繋ぎあっているシルエットを見て、私とめぐみんは敗北感が募り、また号泣した。


【この素晴らしい女神と勇者に爆炎を!】


FIN


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