4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/03(土) 21:20:08.60 ID:4B3dgK4pO
「邪魔しないでよ、アスカッ!!」
「女に手をあげるなんて、最ッ低……!」
再会したシンジはまたエヴァに乗っていた。
あれほど乗るなと言われたのに、あれほど辛い思いをして、傷ついたのに。ほんとバカ。
結局、ミサトが正しかった。それが悔しい。
この世界の惨状とその原因が自分にあると知れば、シンジはエヴァに乗ってしまうのだ。
利用され操り人形と化していると知らずに。
そして私はまた肝心な時に止めてやれない。
前と違って今度はこの場に存在するのに、あのバカを止められない。きっとまた傷つく。
そこでようやく、何をすべきかを理解した。
シンジを甘やかすことは私の役目ではない。
私には、私にしか出来ないことがあるのだ。
シンジを叱り、怒鳴りつける、嫌な役目だ。
しかし、それはきっと、私にしか出来ない。
私がやらなければ、シンジはダメなままだ。
もう救いようがないように見えるけど、それでもまだ、コイツの可能性を信じたかった。
「立ってるくらい自分で出来るでしょ!?」
結局、フォース・インパクトは未遂に終わり、シンジを回収した私はサバイバル・キットを背負わせてやり、そして檄を飛ばした。
そうすることが、自分の役目だと、信じて。
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