佐々木「これがシュタインズ・ゲートの選択だよ」
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2:名無しNIPPER[sage sage]
2021/03/28(日) 21:00:35.28 ID:gYxSR/SRO
塾帰りで、辺りは真っ暗で、頭上を見上げるとキラキラとお星様が瞬いているような、そんな夜だった。人気のない静かな夜道に俺がチャリを押すカラカラとした音が響き、そして互いの靴底がジャリジャリと舗装路を踏みしめる音しか聞こえない。
佐々木はわりとお喋りな奴だが、俺がそう遠くない未来に遭遇するであろう何処かの機関に所属する無駄にハンサムな超能力者とは違い、時と場合に応じてちゃんと口を閉じる分別を弁えた良く出来た友人であった。
静かにそしてゆっくりと流れる時間は、俺の精神を落ち着かせ、寛ぎすら与えてくれる。
このまま時が止まれば良いのに、なんてロマンティックな願いすらその時は感じていた。
しかしそんな願いとは裏腹に佐々木は鞄からおもむろに白衣を取り出してそれに袖を通して両手を広げ、天を仰ぐと、いきなりわけのわからないことを宣った。
「勝利の時は来た! この勝利のために犠牲となった全ての思いに感謝を! 訪れるのは、僕が望んだ世界であり、全てはシュタインズ・ゲートの選択である! 世界は! 再構築される!!」
ポカンと呆気に取られた俺は、遅ればせながら思う。すまん。これ、笑うとこ?
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