佐々木「これがシュタインズ・ゲートの選択だよ」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/28(日) 21:22:44.52 ID:gYxSR/SRO
「やれやれ。残念ながら僕には世界の支配構造を打ち砕くことは出来なかったらしい」
「全部お前のでっち上げだったんだな?」
「ああ、そうとも。奇抜な言動でキミに興味を持たせさえすればあとはどうにでもなるという腹づもりだった。失敗したけれどね」

佐々木はちっとも悪びれた様子もなく、種明かしをした。そこまで開き直られると、こちらとしても憤りが霧散して行き場を失った。

「なんでこんなことを……?」
「世界を再構築するためだよ」

種明かしをしてもなお、佐々木は俺から離れようとはしない。俺としても、全てを聞き出すまでは佐々木を離すつもりはなかった。

「人間は環境が激変しても順応することが可能な生き物だ。だからキミもそれを当たり前として受け入れてくれると思ったんだけど、よもや棚からぼた餅を引き合いに出すとは」

くつくつも笑いながら、佐々木は俺のシャツの胸元を濡らして、泣いているようだった。

「どうして受け入れてくれなかったんだい?」
「それが正しいとは思えなかった」
「正義漢だねキミは。いや、潔癖なのか?」
「俺はただ、お前を……大切にしようと……」

途中から自分は何を言っているんだと首を傾げつつ、言い淀むと、佐々木は顔を上げて。

「ん。ならば、大切にしたまえよ」

そう言って、懲りずに目を閉じて何かを待つ佐々木の目尻に光る涙の雫の輝きを、俺はきっと一生忘れることはないだろうと思った。


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