佐々木「これがシュタインズ・ゲートの選択だよ」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2021/03/28(日) 21:18:10.20 ID:gYxSR/SRO
「棚からぼた餅か。ぼた餅呼ばわりは癪だけど、お膳立てされようがなんだろうが、悪くなる前に美味しく食べて欲しいものだ」

そりゃあ俺だってすぐに食っちまいたいさ。
ただこの状況が気に食わない。まるで据え膳に毒を盛られているような、そんな気分だ。

「重ねて失礼だね、キミは。ぼた餅な上に毒入りまで疑われるとは。ようし、わかった。だったら僕が安全だとキミにわからせよう」

そう言って、佐々木は俺の正面に立ち、そして抱きついてきた。背中に手が回される。
佐々木のおせじにも豊満とは言えない胸や、細い腰や、丸い額が俺に触れている。

ガシャンと自転車が倒れるが、動けない。

「さ、佐々木……?」

情けないことに声が震えてしまった。
しかし、極度の緊張状態なのは俺だけでないようで、佐々木の手も微かに震えている。
胸元で、くぐもった佐々木の声が聞こえる。

「怖いんだ」
「怖いって、何が?」
「全部なかったことになって、キミと別れるのが怖い。そんな臆病者の僕に取れる最後の手段が、キミをこうして物理的に引き留めることだったと、そう言うわけさ」

自らを臆病者と蔑む佐々木であったが、俺からしてみれば大胆としか思えない行動であり、それでも佐々木が怯えているのは事実で、そのことに対して酷く申し訳なく思うのと同時にどうしたら安心させてやれるのかを考えに考えて、おっかなびっくり俺も佐々木の背中に手を回すという手段に打って出た。


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