4: ◆Kg/mN/l4wC1M
2021/03/19(金) 12:05:58.88 ID:wEzeH4cQ0
◇
次の日の朝、ベッドから起きて、いつものように携帯を触った。
昨日のことがもし夢だったなら、どれほど良かっただろう。
あるアイコンが指に触れて、真っ白な画面が表示される。
その度に、心が沈んだ。
その気持ちから目を背けるように、俺は重たいスーツを着こんで、おもむろに家を出た。
前日と真逆で、空には雲一つなかった。
気温も、少し暑いくらいだった。
まるで自分が、淀みなく回っている世界から取り残されてしまったみたいだった。
否応なしに降ってくる日差しは、その眩しさの分だけ俺の心に陰を作った。
そう簡単に割り切れるわけがなかった。
別れが来ることなんて、ずっと前から決まっていたはずなのに。
彼女は最後のときまで笑っていた。
俺はきっと、彼女のように強くはいられない。
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