14: ◆Kg/mN/l4wC1M
2021/03/19(金) 12:12:50.99 ID:wEzeH4cQ0
それから少しして、私は時間に背中をせっつかされるような形で、チャイムを鳴らした。
「馬場このみさんですね。初めまして、事務員の音無小鳥と申します」
彼女は柔らかい物腰で、丁寧にそう言った。
そして、その隣には、眼鏡をかけた初老の男性──高木社長が立っていた。
胸の片隅にあった祈るような気持ちは、容易く霧散した。同時に、緊張で背筋が伸びた。
社長は一瞬だけ部屋の奥の方を気にする素振りを見せたが、私にはそれを気にかけるほどの余裕はなかった。
それからすぐに、私は応接室に案内された。
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