真希波・マリ・イラストリアス「そろそろ可愛い子犬が欲しいにゃん」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/03/12(金) 20:29:03.89 ID:yKh6yDi7O
本作品には現在公開中の『シン・エヴァンゲリヲン』に関するネタバレが含まれております。
まだ観ていない方はくれぐれもご注意ください。
それでは以下、本編です。
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2
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/03/12(金) 20:32:03.49 ID:yKh6yDi7O
久しぶりに訪れた両親が暮らすマンションの一室で、僕は父さんと向き合っていた。
父である碇ゲンドウは多忙な人で、話したいことがあると言ってもなかなか時間を取って貰えず、母である碇ユイに頼み込んでなんとか今日この場を設けて貰うことが出来た。
父は今どきマラソン選手でも使わないようなスタイリッシュなサングラスを着用していて、熱心に新聞を読み耽っている。
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/03/12(金) 20:34:10.45 ID:yKh6yDi7O
「駄目って、どうしてさ」
「理由はいくつかある。ひとつはマリくんの年齢のことだ。彼女は私の大学時代の同期であり、既に50歳を越えている」
「年齢なんて……そんなの関係ないよ」
たしかに父からしてみれば複雑な心境かも知れないが、それはあくまでも父の問題であって僕には何ら関係のないことだ。
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/03/12(金) 20:35:38.84 ID:yKh6yDi7O
「父さんに僕の何がわかるって言うのさ!」
「わかる。わかるとも。父親だからな」
「今更、父親面して……!」
カッとなって育児放棄親父に罵詈雑言をぶち撒ける寸前で、母さんが割って入った。
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/03/12(金) 20:37:47.97 ID:yKh6yDi7O
「父さん、頼むから結婚を認めてくれ」
「私はこれでも父親として、お前たちの馴れ初めについては一応把握している。学校の屋上で空挺降下したマリくんとぶつかったのが最初の出会いで、次に再会したのはそれから14年後。再会と言っても初対面も同然の彼女と結婚すると言われても、理解に苦しむ」
「チッ。うるさいな……糞親父」
「シンジ、冷静に」
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/03/12(金) 20:39:16.33 ID:yKh6yDi7O
「僕にはマリさんしか居ないんだよ! イケメンスケに撫でポのアスカは心神喪失状態の僕の口にレーションを無理矢理詰め込んできて危うく窒息死寸前だったし、綾波のそっくりさんは村に馴染んで人間らしくなってきたと思ったら目の前で水風船みたいに弾け飛んじゃうし、リア充トウジの妹のサクラちゃんは口より先に手が出やすいどころか衝動的に銃をぶっ放すヤンデレ気質だったし、ミサトさんは責務を全うして加持さんのところに逝っちゃったし、だから僕にはもうマリさんしか居ないんだ!!」
「喚くな。現実などそんなものだ。いい加減大人になれ、シンジ。でなければ帰れ」
言わせておけば。しかし、ぐっと堪える。
大人になるとはつまり、我慢を覚えること。
以下略
AAS
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