77:名無しNIPPER[saga]
2021/02/28(日) 12:22:10.61 ID:j5Vg4AXZO
しばらく、二人して黙って突っ立ったまま、
燃え続ける校舎とその周りを飛び交う天使たちを眺めていた。
帰るかと呟いて、僕は踵を返す。
「もういいのかい」彼女は言う。
「別にいいよ」歩きながら僕は手を振る。
「もう一度見たくなったら、もっかい燃やすことにする」
「その意気だ」と彼女は笑う。
彼女も振り返り、僕の隣に並ぶ。
「じゃあ、やろうか」彼女は言う。
「何を」
「決まってるだろ」
彼女は笑う。
たぶん、今まで一番悪い顔で。
「何かをやり終えたら、
打上げをするもんさ」
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