66:名無しNIPPER[saga]
2021/02/28(日) 11:42:36.81 ID:j5Vg4AXZO
膝に手をついて、僕は荒く呼吸をする。
袖で目をぬぐう。
拭いても拭いても、なぜだか涙がにじみ出てくる。
「そっか」
いつの間にか傍らに立っていた彼女が、
優しく言う。
「君は怒りたかったんだね」
「そんなことねえよ」と反射的に言う。
それから、少し間を空けて、
「そうかもしれない」と僕は言う。
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