28:名無しNIPPER[saga]
2021/02/27(土) 23:30:19.71 ID:2kLflUvfO
そういうわけで、と言いながら彼女は僕の手元の紙を取り返す。
「私には残されたミッションが山ほどあるから、手伝いなさい。
なんか日々が充実してなさそうな鬱屈したツラをしているし、
君はどうせ暇なんでしょう」
「ほっといてくれよ」
「じゃあなにかやりたいことがあるのかい?」
「……別にないけど」
「じゃ、明日の早朝、またこの家に来なさい。
それか、別に泊っていってもいいよ?」
女の人と同じ家に泊まるという思ってもみない展開に、
僕は少しドキリとしてしまうが、
仏頂面を保って、平静を装って答える。
「……いや、良い。自分の家で寝る」
「あらそう」
彼女はにやりとする。
「じゃ、そろそろお帰りなさいな。
もうすっかり暗くなったしね。
不慮の事故にあうかもしれないし」
「人がほとんどいないのに、どうやって事故にあうんだよ」
「それでも気を付けなさい。
事故はいつかどこかで必ず起きるものだよ?」
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