高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「ほどほどに賑やかなカフェで」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2021/02/21(日) 19:27:26.27 ID:WHVKbw4N0
藍子「フルーツポンチの器の底も、店員さんの後ろ姿も。色んなところに、思いやりや、工夫があるみたい……」

加蓮「2階席の配慮とかもだし……。みんな楽しそうな雰囲気はすごく自然っぽいけど、少しだけ気にかけてるのかな」

藍子「…………、」

加蓮「藍子?」

藍子「……いろんなところにあって、目に引っかからないくらいの小さな思いやり。笑顔になってほしいって気持ちは、けれど気づかない人には気づかれなくて……ううん。気づいてもらえたかどうか、伝わったかどうかも、店員さん達からでは分かりませんよね」

加蓮「そうだね。わざわざ気付いたよーって言う人はほぼいないだろうし。……や、ここに1人いるか」

藍子「わ、私ですか? 私もたぶん、あまり言わないんじゃないかな……。なんだか、ずうずうしい気がしちゃいますから」

加蓮「そっか」

藍子「それでも、すみずみまで思いやりができるのは……きっと見つけてくれるって、信じる気持ちもあると思うんです」

加蓮「信じる気持ち?」

藍子「私たちはみんなを笑顔にしたいの、っていう気持ち……。直接伝えることができない場合も、たくさんありますよね。そういう時は、相手を信じるのかな……」

藍子「相手を信じる気持ちがあるから、やさしくなれるのかな……?」


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