20: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 00:46:25.46 ID:UXYRaHXx0
男「・・・・・・頑張ってるやつを応援したくなるのが男心ってやつだよ」
人魚「・・・・・・それだけ、ですか?」
男「ああ、それだけだ。せっかく見たこともない世界にあこがれて夢を見て、飛び込んで。現実に叩きのめされて。それで終わるなんてあんまりだろ」
21: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 00:48:23.13 ID:UXYRaHXx0
人魚(私がまだ夢を見たいと動いたから、男さんは応えてくれた)
男「飯食い終わったらそろそろいい時間じゃねーか。そろそろ帰らねぇと補導されるぞ?」
人魚(このままだと、夢は夢のまま、さめてしまう)
22: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 00:57:08.59 ID:UXYRaHXx0
男「そうは言ってもだな、これ以上は・・・・・・」
人魚「・・・・・・私がいくらお花畑な夢見ガールでも、一人で男性の家にいくことがどんなことかぐらいわかってます」
男「・・・・・・多分、それはただの憧れだ。たまたま辛いところにちょっと年上のちょっと頼れる男がいたから、錯覚してるだけだ」
23: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 00:58:47.21 ID:UXYRaHXx0
人魚「ね、男さん。私まだまだ叶えてない夢ばかりです。私はまだ、今までの苦労がほとんど報われてません。男さんは私に中途半端に夢を見させて終わらせちゃいますか?」
男「はぁ・・・・・お前、結構図々しいな」
人魚「ええ。人魚姫に足りなかったのはこの図々しさです。でも、このままだと私の苦労も水の泡ですね」
24: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 00:59:20.38 ID:UXYRaHXx0
男「人魚。俺と付き合ってくれ。俺の恋人になってくれ」
25: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 01:01:21.97 ID:UXYRaHXx0
人魚「・・・・・・では改め、男さん。私、今夜は帰りたくないです」
男「あー、はいはい。わかってる。来ればいいよ、俺の家に」
人魚「ふふ、ホテルには連れて行ってくれないんですか?ひぃひぃ言わせて見せますよ?」
26: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 01:03:31.51 ID:UXYRaHXx0
人魚「あ、もしもしお母さん?ごめんね、昨日は電話に出られなくて」
人魚「あ、聞いちゃう?聞いちゃう?えへへー、実はねー、私、ついに彼氏ができましたー!」
人魚「そうそう、あの男さん。もうね、ほんとにかっこよくてね、優しくてね、大人って感じがしてね」
27: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 01:05:07.33 ID:UXYRaHXx0
男「お前なぁ、親父さんの話もちゃんと聞いてやれよ」
人魚「だってぇ、あそこから絶対口うるさくなるのわかってるんですもん。やれ相手はどんなやつなんだーとかやれ変なことはされてないかーとか」
男「そりゃ心配するわ。俺だってお前みたいなお花畑ガールが知らない男の家に転がり込んだとか聞いたら妹ちゃんに連絡するし」
28: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 01:09:01.79 ID:UXYRaHXx0
【おまけ】
人魚「ハッピーバレンタイン!私の愛がこもった本命チョコです!本命です!」
男「・・・・・・その裸リボンがか?チョコ要素はどこに?」
29: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2021/02/15(月) 01:12:28.69 ID:UXYRaHXx0
男「クール便でなんか届いた。俺宛」
人魚「なんか注文してたんですか?」
男「いや、特になにも買った覚えはないが・・・・・・伊豆半島から?」
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