サトシ「ママが……倒れた!?」
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18: ◆EWEMYNRbD6
2021/04/30(金) 00:36:12.13 ID:ohx/78HL0
サトシはオーキド博士にも聞いてみることにした。



オーキド「研究者は大変じゃぞ。そもそも博士になるまでが辛いしのう」


サトシ「え、博士と研究者って違うんですか?」


オーキド「博士は学位じゃよ。基本的には大学卒業で学士、大学院修了で修士、そして論文がある程度のレベルだと認められたら博士の学位が授与されると考えていいかもしれんの」


サトシ「いつから研究をしようと?」


オーキド「ポケモンと触れ合う中でいろいろと学んでいったから最初から研究者になろうとしていたわけではないが、小さい頃からポケモンに関われることをしたいと思っていたかのう」


オーキド「ポケモンは、こんなに身近なのに不思議が多すぎるんじゃ。それを知ろうとしていたら、いつの間にか研究をしていたわい」


オーキド「ポケモンは物理法則を無視しているようにしか思えんし、進化に至ってはデータを集めるばかりで原理的なことは何もわかっておらん」


オーキド「進化といえば、例えばピカチュウがライチュウに不可逆的に変身することと、古代のポケモンから現代のポケモンに至る過程の変化は、まったく別のプロセスなんじゃ。フォルムチェンジも考慮すると…」


博士は得意分野に入ったからか、話すことをやめない。


ポケモン好きのサトシにとっても難しくて眠くなりそうな話であった。


サトシ「あの、すみません博士、」


オーキド「おお、すまんすまん。進化の話になるとつい話過ぎてしまうのう」


オーキド「で、何だったかの」


サトシ「いや、博士の若い頃について少し聞こうとしてたんですけど」


オーキド「ああ、まあ今と大体同じじゃよ。好きなことをしているだけじゃ」


あっさりと答えられてしまい、サトシは拍子抜けした。


オーキド「ワシは運よく研究が認められて今の地位にいるが、この地位にいなくてもポケモンと関わることをしていたと思うぞ」


オーキド「休日に趣味でポケモンの本を読むサラリーマンになっていたかもしれんし、旅を続けていればトレーナーになっていたかもしれん」


サトシ「……」


オーキド「まあ、後悔しないように生きるんじゃな」


それっぽいことを言われたが、具体的なアドバイスは無かった。


サトシ「俺……今まで後悔したことは無いですが、これから後悔しそうな気がするんです」


サトシ「ここまでやってこれたことが、これからもできるか……」


オーキド「なるほどのう」


オーキド「いっそのこと就職してはどうじゃ?」


博士はサトシの目をしっかりと見据えた。


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