サトシ「ママが……倒れた!?」
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11: ◆EWEMYNRbD6
2021/02/06(土) 02:41:51.13 ID:gHZWRUmO0
翌日。


サトシは他の仲間たちが現在何をしているのか気になり、連絡を取ることにした。


サトシ「お、繋がった? もしもし。サトシだけど」


マサト『うわ、サトシ久しぶり!』


サトシはまずホウエン地方で共に旅をしたハルカとマサトのもとにテレビ電話をしてみた。出たのはマサトであった。


サトシ「マサト成長したなあ。身長俺より高いんじゃないか?」


マサト『あはは、そうかも。ところで本当に久々だね。何の用?』


サトシは説明をした。旅のこと、就職のこと、母のこと、いまカントーにいること。


マサト『なるほど。相当思い詰めてるみたいだね』


サトシ「悪いな、急にこんなこと言って」


マサト『いや、僕も悩むことはあるよ。実は僕、研究職を目指しているんだけど』


サトシ「すごいじゃないか! 科学者志望ってことか?」


マサト『いや。神話や伝説を調べていて、一応考古学も関係するんだけど、まあ文系の研究だね』


サトシ「へえ。マサト、小さいころから割と知識あったしな。向いてるんじゃないか」


マサト『ジラーチに会ったことが忘れられなくて、ジラーチの伝承を探しているうちにこうなったんだけど』


サトシ「ああ、なるほどな。あの映画良かったよな、内容も興行収入も」


マサト『研究は結構大変だし、学費もかかるし、同期はとっくに就職してるし。そんな中僕はバイトと研究室の往復で』


サトシ「いや、マサトのやってることはすごいよ。自信持て」


マサト『サトシだって、ポケモンマスター目指してその年まで頑張れるのはすごいよ。普通はみんな諦めるんだ』


サトシ「まあ好きでやってるからな。でもその気持ちも揺らいでるんだけど……」


マサト『僕も好きでやっているんだけど、これでいいのかと思わなくもないよ』


マサトは苦笑した。


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