玉座の間にて
1- 20
24: ◆CItYBDS.l2[saga]
2021/02/11(木) 09:27:56.52 ID:oNIrsuw50

抜き身の剣を杖代わり、よくぞここまでついてきたものだ。
よく見ると祖母の剣は、血と油に濡れている。驚くべきことに、その体たらくでも尚、祖母は幾体もの魔物を屠っていた。

「ああ、家宝の聖剣を杖がわりになんか使うから。ほら、切っ先が欠けちゃてるよ」

「……ば、ばかたれ。鞘を無くしてしまったんじゃから致し方あるまい」

「なんで、そんな体でついて来たんだよ」

祖母の手足が、疲れと緊張からか幽かに震えている。
魔王討伐という悲願を前に、既に虫の息じゃないか。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
52Res/33.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice