楓「恋と呼ぶのでしょう」
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18: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/01/30(土) 07:45:14.87 ID:/1fb2KCg0
 衣装に着替え終わった三人は机に向かいながら、あれこれと何か考えているみたい。いったい何でしょう?

「失礼します」

 不思議に思っているとノックの音がして、プロデューサーがドアを開いて顔を出した。

「準備の方は……何をしているんですか?」

 プロデューサーも驚いたことでしょう。ライブ前の控室に顔を出したら、担当しているアイドル三人がそれぞれ紙に何かを書いていたんですから。

「あっ……えへへ、企画書! シンデレラプロジェクト、何とか守れないかなって」

「あ……っ」

 プロデューサーは呆気にとられた顔をしている。めったに見られないその表情に、思わず私もくぎ付けになった。

「でも、なかなか良いアイデア思い浮かばなくってさ」

「すみません、プロデューサーさん……」

 やがて私の視線はプロデューサーだけではなく、プロデューサーと彼が担当している三人のアイドル――四人の空間を見つめていた。

 頑張っているプロデューサーのために、一生懸命に考えてくれるその姿。今の苦しい状況で、どれだけプロデューサーの心の支えになってくれることでしょう。

「いいえ。ありがとうございます」

 深々と頭を下げて感謝するプロデューサーと、頭を下げられて慌てふためく未央ちゃんたち。その尊い光景を見ていて、ようやく受け止められた。





――ああ。
 あの人の担当は、もう私じゃないんだ。

 

 

 寂しさはあった。

 けどあの人の味方をしてくれるあの子たちを見て、嬉しさと一緒にようやく受け入れることができた。


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