【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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88: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/02/02(火) 19:07:29.41 ID:CvXBc3+J0
――― 明 自室


淡「ふふっ」

明「どうしたんですか?」

淡「この扉に掛かってる『めいのおへや』ってプレート、まだ付けてたんだーって思って」

明「ああ......これですか」

明「小さい頃からずっとあったから別に何とも思ってなかったけど、子供っぽいかな?」

淡「いーじゃん、めっちゃかわいいよ」

メイの招きに応じて部屋に入ると、私は両手いっぱいに抱えていた布団を下ろした。
無地を基調とした質素な家具が整然と並ぶ中にも可愛らしい小物がいくつか並んでいる。
寝起きするだけの場所になりつつある私の殺風景なそれとは違って、いかにも『女の子の部屋』って感じの雰囲気だ。

淡「実はあのプレートってテルが作ったんだよ」

明「意外ですね。そういうの苦手そうなのに」

淡「この家が出来たときに色んな人が新築祝いを持ってきたんだけど、みんな食器とかタオルとかばっかりだったんだよね」

淡「せっかくだから面白いものをプレゼントするんだーって言って、柄になくホームセンターなんかで材料買ってきてさ」

淡「結局上手くできなくて他の人に泣きついてたけど」

明「うーん......家が完成したときってことは十年くらい前ですよね。流石に覚えてないな」

淡「メイが大喜びしてるのを見て終始ニヤニヤしてたよ」

明「へぇ、お姉ちゃんが顔に出して笑うなんて」

淡「珍しいよねー」

あの時の写真はどうしたんだっけな。機種変更のときにデータを移そうと探してみたが見つからなかった。
テルが消してくれとしきりに訴えてきていたから、ひょっとしたら彼女の言う通りにしたのかもしれない。


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