【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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177: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/02/19(金) 01:15:05.57 ID:huUF1py00
【夜】


――― 特急 車内


戸惑いを隠せない。昼間にホールのロビーで起こった出来事以来、私とテルの間には何とも形容し難い気まずい雰囲気が漂っていた。
私があんなことを口走ってしまったからだろうか?ひょっとして気が触れてるとか思われてしまったんじゃないだろうか?
でもテルの態度はそういった様子ではなかった。何か言いたいけど抑えているかのような、そんな様子だ。

そもそもテルやキョータローは私と同じように、メイに対して違和感を覚えているのだろうか。
少なくとも金曜日にキョータローの家へ着いてからの三日間に彼女がメイに向ける眼は明らかにおかしかった。
怯えているのか、蔑視しているのか、まるでそれ自体を遠ざけるような眼。少なくとも可愛い姪っ子を見つめるものじゃない。

一昨日の夕方―――テルがキョータローを呼び止めて墓地で交わした密談。
私はてっきり彼女もメイの異変について察知していて、それに関する話をしていたのだと思っていた。


 淡「サキのオカルトだよ。キョータローはメイのオカルトのこと知らないの?」

 京太郎「えっ!?えーっと.........」チラッ

 照「.........」


数時間前の記憶が掘り起こされる。キョータローの反応からしてもそのことに間違いはないだろう。


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