【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 11巡目
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954: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/05/23(日) 00:05:51.43 ID:4reXWEnn0
ガイドー「…………はぁ」

ギルドの受付仕事をしている最中、ふと溜息が漏れてしまった。

いけないいけないと顔をぶんぶんと振ってつい先ほど出来た悩みを吹き飛ばす、その悩みは仕事が終わるまで忘れないと支障が出てしまう。

アーレイ「あら、この私の前でそんな溜息だなんて失礼ねガイドー?」

ガイドー「あ、アーレイさん。お疲れさまです!」

アーレイ「……だからガイドー? 私はいつも言っているでしょう。私の名を呼ぶときは必ず接頭辞を付けなさいと」

ガイドー「あーそういえばそうでしたね! えーっと……自分に正直なアーレイさん!」

アーレイ「…………ふふっ、まあ及第点ね!」

と、彼女は嬉しそうに笑いながら言いました。

彼女の名前はアーレイ・フェアチャイルド。ここ最近デゼルトリアのギルドに滞在している賞金稼ぎさんだ。

かなりわがままで褒められたがりな人だが、その匂いは安心に値するものだった。結構優しいし、結構面倒見がいい。

アーレイ「それでどうしてそんな溜息を? 次また私の前で溜息なんか吐かれても迷惑ですし特別にこのアーレイ様が悩みを聞いても良くってよ?」

ガイドー「ありがとうございますアーレイさん……えーっとですね」

……辺りを見渡しても今はあまりギルドに冒険者は残っていなかった。つまり今は少し休んでも大丈夫な時間というわけで。

ガイドー「…………実は」

アーレイ「ううん?」

ギルドカウンターの奥、普段私たち受付嬢が休憩をしたり談話をしたりするためのソファーにその男の子は横になっていた。

ハルク「…………」



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