43:名無しNIPPER[saga]
2021/02/22(月) 23:05:30.12 ID:Qbp0OqWY0
まるで、ピクニックでもするかのように快走するナナミのあとを、私たちは警戒しながらもついていった。
彼女が、この大渓谷を冒険をしていたというのは本当らしく、道が枝分かれしていても、迷うことなく進んでいくのだった。
その間、敵とは一切出会わない。
私は、早く任務を遂行しなければという焦燥感が強くなるのを感じた。
わたしは、白ルシアと会うのはもう二度とごめんだった。
彼女と会うたびに、チームが危険に晒されて、運よく切り抜けて。
こんな幸運が何度も続くわけがない。
はやく、早く、速く、終わらせなければ。
気づけばわたしは、ナナミのすぐ後ろを走っていた。
ナナミは、私を流し見して、言う。
ナナミ「指揮官、この大渓谷に来てなにか感じることはない?」
指揮官「なにか、嫌なことが起こりそうな気はしているよ」
ナナミ「ううん、そういうことじゃなくて。【元気】になった?」
指揮官「ナナミの言う通り、体調は良くなった気がする。パニシング濃度が低いおかげかもしれないな」
ナナミ「それはよかったね!指揮官、機械生命体と出会うと体調悪そうだから、しんぱいだったんだヨ」
指揮官「パニシングに汚染されている機械生命体は、ただいるだけで人体にとって毒らしい」
ナナミ「うん…」
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