日暮とわ「ありがとう、もろは」もろは「へっ。なんてこたぁねえよ」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/01/10(日) 01:25:55.64 ID:t2pG1yiMO
「前くらい隠せ!」
「隠すもんがそもそもついてねえよ」

耳を疑うような発言にもいい加減慣れた。
もろはに恥じらいはなくそして裏表もない。
人好きのする愛嬌のある笑みでヘラヘラと。

「たまにゃあ、アタシが背中流してやんよ」
「頼んでないのに……仕方ないなぁ」

結局この毒気のなさでいつも折れてしまう。
私の父の弟の娘であるもろはは、言うなれば私の従姉妹であり、妹みたいな存在だ。
手のかかるという点では実の妹よりも妹らしくて、ついつい甘くなってしまう。

「せつなもこのくらい甘えてくれたらな」
「ん? せつながどうかしたか?」

もろはに背中を洗ってもらいながら、つい独りごちると何やら勘違いを招いたらしく。

「なんならせつなの奴も呼んでくるか?」
「よ、余計なことをするな!」

この歳になってまだ妹と一緒にお風呂に入りたいなんて確実に呆れられてしまう。
私は尊敬される立派なお姉ちゃんで居たい。


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