281: ◆eUwxvhsdPM[sage saga]
2021/01/09(土) 22:30:57.94 ID:jBOGtbqc0
今回はここまでです
282:名無しNIPPER[sage]
2021/01/09(土) 22:49:30.12 ID:OSwfouxB0
双馬とメイの静かなる戦いからの、本心で『世界すべてを愛し、諦めず、見捨てない』と言えるまでに成長したメイ。
精神的に成長したからこそ、ちっぽけな紙切れを早々に奪い捨ててしまわず、双馬との戦いを選んだのかもしれないな
最後は静への大きすぎる感情の戦いという感じもして
怒涛の展開なんて安っぽい言葉じゃあ、言い表せないくらい圧倒的なクライマックス……
283: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:00:09.40 ID:664efG6d0
…………
静「うええ……うう……ええ……」
静・ジョースターは……泣いていた。
284: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:00:52.19 ID:664efG6d0
ジョセフ「おお、よしよし……泣くのはおよし、静や……静」
静・ジョースターは、ロッキングチェアに座るジョセフ・ジョースターの膝にすがりついて泣いていた。
もうすぐ九十にもなろうというジョセフは、やさしく、彼女の頭を撫でる。
285: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:02:02.26 ID:664efG6d0
ジョセフ「静や、静……何故泣いておるんじゃ?」
静「わからない……わからないの。ただ……あたし、何か……」
286: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:02:41.39 ID:664efG6d0
静「何か、大切なものを……『忘れた』気がして……」
ジョセフ「忘れた、のう……」
……パチパチ……
287: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:03:16.97 ID:664efG6d0
ジョセフ「それでも静、お前には『友達』がおるじゃあないか。『メイ』という……」
静「『友達』……」
ジョセフ「忘れたとしても、『友達』がおれば、安心なんじゃあないかのう」
288: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:03:59.67 ID:664efG6d0
静「あたしが忘れたものは……もっと、大切なものだと思うの」
ジョセフ「……ふむ。『メイ』よりもかの?」
静「うん。……なぜだか、わからないけど……」
289: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:04:42.97 ID:664efG6d0
ジョセフ「わしにはの、『友達』がおらんからの」
静「…………」
静・ジョースターは顔を上げた。
290: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2021/01/10(日) 21:05:30.15 ID:664efG6d0
ジョセフ「不動産業に手をつけてからは、会う人み〜〜んな商売敵と金狙いのヤツばっかりのようなもんでの〜〜ッ。あの頃は辛かったもんじゃ!ガッハッハッハッハー」
静「うそだあ。だって、おじいちゃんは……」
ジョセフ「うむ?」
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