78: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 22:00:08.02 ID:5dG4fBjuO
梨子「どうかしら、ダイバオ地方は……って言っても、まだよく分からないか」
「景色が一望出来るわよ」と促され、窓の向こうへ顔を向ける。
メッソンとイーブイにも、その景色を見せてあげる。
歩夢「……!」
「メソ……!」
「イブ!」
豆粒大の建物や、巨大なビル。至るところを流れる川、森、それに湖? の中心に浮かぶ島。
湖の近くには大木もあるし、遠くに見えるのは大きな山脈。
一番目を引いたのは、麓にある大きな建物。逆三角形が突き刺さったような、変わった外観。
歩夢「あれが……ニジガサキドーム?」
梨子「独特な形でしょう。あれがあなたたちアリーナチャレンジャーの旅の終着点。
ニジガサキシティのニジガサキドーム……懐かしいわね」
歩夢「懐かしい、って?」
梨子「私ね、友達と一緒にダイバオを旅したことがあるのよ。
そして、ニジガサキドームで戦った……といっても、ジムアリーナが今のフェスティバルになる前のことだけどね」
歩夢「元トレーナーだったんですね」
梨子「ふふ。現役からは退いたけど、まだまだバトルは出来るつもりよ。
いつかあなたが強くなったら一戦交えてみましょうか、なんて。
しばらくはフェスティバルの業務が忙しくて、ね……」
そう語る梨子さんは、思い出を懐かしむように遠くを眺めていた。
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