77: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/02/09(火) 21:58:54.05 ID:5dG4fBjuO
梨子「はぁ〜……」
歩夢「えっと……大変そう、ですね?」
掛ける言葉として合っているのかは分からないけど、言わざるを得なかった。
梨子「大変も大変よ。会長、いや委員長……どっちでもいいんだけど。
鞠莉さんは人使いが荒くてね。リローシティに来るあなたを探して欲しいって頼まれたの。
それも、開会式の直後に」
窓の外、遠くを見るような目つきで、梨子さんは語る。
ハイテンションな人に振り回される……うん、絵面が容易に想像が出来た。
梨子「鞠莉さんがあなたに何の用事があるのか、私にもまだ知らされてないの。
だから今は何も気にしないでジムアリーナを楽しんでくれると、こちらとしても嬉しいわ」
歩夢「はぁ……」
「……」
「……」
沈黙。
この気まずい時間は、ゴンドラが下に降りるまで続くのだろうかと思っていた、その矢先。
梨子「ところで。歩夢ちゃんって、ダイバオ地方に来て間もないんだったわよね?
アリーナチャレンジャーの軽いプロフィールで見させてもらったけど」
歩夢「はい、そうですけど……」
ゴンドラが頂上に差し掛かる辺りで、不意の質問。
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