7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2020/12/31(木) 21:54:37.65 ID:31ioHmBu0
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「ごめんください」
「こんばんわ」
「お邪魔します」
三者三様の掛け声で中に入る。
ビニールシートによって外界と隔絶されてた店内(?)は、隙間が無いことも無いのだけど、
それでも吹きっさらしの状態に比べたら溜息が漏れる程あったかくて。
「はうぅ〜〜、生き返ります♪」
早速溶け始めたエミリーを真ん中にして、私たちは勧められるまま椅子に座り、目の前に広がる『ザ・屋台』な光景に暫し浸る。
カウンターがあって、什器があって、よくわからない工芸品や民芸品がチマチマ並んだ棚もあって。
お札やタペストリーなんかに飾られた小さなテレビも置いてある。
それに、何と言っても充満してるお出汁の匂い! ……く、うぅ〜〜……堪らないわ!
どうやらお客は私たちだけ。一種の貸し切り状態は贅沢な感じ。
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