志保「三麺娘とソバの話」
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6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2020/12/31(木) 21:52:31.84 ID:31ioHmBu0

スマホに時刻を表示させて寄り道が可能であることを確認する。


「えーっと……寄ってみます?」


私が言い終わらないうちにエミリーちゃんがこくこく頷いた。

彼女もスマホを取り出していて、多分、帰りが遅くなることを連絡したんだろう。


「私、この機会を逃すと一生後悔してしまうかもしれません!」


出会いにかける熱量が凄い。


「それで貴音さんは――」

「いざ、尋常に参りましょう!」


確認するまでもないことだった。

言うが早いか、ズンズンと歩き出した貴音さんに私たちもついて動く。

それから……これは単なる気のせいかもしれないけど、道路を三人で渡る時に、靴の裏がぱしゃんと音を立てた気がした。


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