志保「三麺娘とソバの話」
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18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2020/12/31(木) 22:10:21.59 ID:31ioHmBu0

「お」


その時だった。

車道を車が通り過ぎた。

ピロン♪ と何かが着信したみたいな音。

同時にポケットに片手を突っ込んで、すぐ元通り仕舞ったのは私の方。

プロデューサーさんは暫くスマホを操作した後で、


「……そっかー。あずささんフラフラしちゃったかぁ」


その一言で察する現実が存在する。

フリーになったプロデューサーさんは、私と駅まで一緒に歩く理由が無くなった。


「あの、私なら一人で大丈夫ですから」


つい、癖で口走った。

プロデューサーさんは一瞬キョトンとした後で、じいっと私の顔を見つめ……じぃっと私の顔を見つめ……
……じ、じぃっと私の顔を見つっ、見つ、見つめて……!!


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