梨子「久しぶりに音ノ木坂に来た」
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34: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/30(水) 11:19:59.60 ID:idrw2zS50
善子(無数のカラスの闇が視界と身体を覆いつくす中、あたたかな一筋の――――太陽の光が差し込んだ)

ダイヤ?「くっ!? まぶしい…」

善子(太陽の、光。サンシャイン――――――)

善子(輝く、太陽―――――――――――――)

善子(ああ、そうだ――――――私が堕天使ヨハネになったのも)

善子(小さな太陽ヨハンナになれなかったから――――だから太陽から目を背けて、堕天使ヨハネになったんだ)

善子(小さな太陽のような天使じゃない。祖父がいつも私を小さな太陽ヨハンナといっても)

善子(あの時、あの和菓子屋のお姉さんの悪魔の強さは想像以上で――――――怖がりな私は闇に落ちた、今日のように)

善子(だから私は天使になれない、太陽のように輝けない―――――ましてや、あの時必死に手助けをしようとしてくれた)

善子(μ’sのようになんかなれっこない――――――だから日陰で、堕天使ヨハネとして、夜に生き生きとして、太陽になんか照らされない―――――――)

善子(でも、違った―――――Aqoursに入ったから、千歌と曜が立ち上げて、リリーがいて)

善子(ずら丸が、ルビィがいて、果南がいて、マリーがいて)

善子(ダイヤと、私がいて9人で――――――それは、一人として欠けてはいけない。Aqoursという太陽は、皆がいてこそ!)

善子(そうだ――――――――そういう事だったんだ)

ダイヤ「…善子さん…立って…!」

善子(かすかにダイヤの声が聞こえた。ダイヤの声だ)

善子(ああ、そうだ。立たなきゃ。ダイヤは助けを求めてる。ずら丸がダイヤを助けようとしてこんなひどい目に遭った。ルビィなんて今にも泣きそうで)

善子(マリーやリリーが今も外で必死に駆けずりまわってる)

善子(もう一度、Aqoursという太陽で、輝く為に)


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