1:名無しNIPPER[saga]
2020/12/23(水) 02:29:01.25 ID:2v7Wc5RF0
明治13年
鬼殺隊剣士→男「家族を鬼に殺されて10年。過酷な生活が祟って余命わずかと宣告された」
男「蝶屋敷の方に墓の用意をされるほど弱ってから半年も鬼殺隊を続けた俺は本当にすごいと思う」
男「しかしいよいよダメになってしまった。元々風邪っぴきのする方ではあったが、もう剣を振って数分足らずで呼吸が使えない」
男「引退だ」
男「最後の旅は、先に逝った仲間たちに楽しい土産話をできる場所がいいな」
男「うん、仲間のためなら仕方ない」
男「いざ、遊郭に」
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2020/12/23(水) 02:46:41.69 ID:2v7Wc5RF0
遊郭〈ガヤガヤ ガヤガヤ
男(なんだろう。来てみたはいいものの)
美女壱「あら〜、今日もきてくれたのぉ?」ハダケー
3:名無しNIPPER[saga]
2020/12/23(水) 02:52:46.33 ID:2v7Wc5RF0
美女参「いん……えっ?」
男「じゃなくて。寒くないのか君!」
美女参「あら、あら」クスクス
4:名無しNIPPER[saga]
2020/12/23(水) 02:58:31.30 ID:2v7Wc5RF0
男「前後不覚になって逃げ出してしまった……」
男「恐ろしい鬼からも逃げたことのない俺を退かせるとは大した人物だ」
5:名無しNIPPER[saga]
2020/12/23(水) 03:10:11.99 ID:2v7Wc5RF0
男「気を取り直して遊郭へ」
男「まあ正直さっきは様子見だった。遊郭の美女たちの一分しか見ないうちに心を決めては、間違いなく早漏と茶化される」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/23(水) 03:50:24.87 ID:2v7Wc5RF0
男(祭囃子。まるで別世界へと迷い込んだような空気の変質)
男(熱に浮かされた人々の騒ぎと、こぼれて溢れる光に、隣の通りへ誘蛾のごとく立ち寄ると)
7:名無しNIPPER[saga]
2020/12/23(水) 04:14:55.13 ID:2v7Wc5RF0
夕霧大夫の花魁道中 列中央
遊女?(くそ! なんであたしが引き立て役を!)
8:名無しNIPPER[saga]
2020/12/23(水) 04:45:21.51 ID:2v7Wc5RF0
堕姫(……けど、ウフフ。お前もうすぐ死ぬわね)
堕姫(ボロボロじゃない、身体が。一瞬で殺せるわ)
20Res/13.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20