高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「昼下がりのカフェで」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/12/20(日) 14:36:08.42 ID:5Cdea6Tl0
加蓮「嫌になるほど嗅がされた臭いだからね。……って、ヤバい言い方しちゃった。ちょっと今のナシでっ」
藍子「無しですねっ。本当はもっと早くに終わって、家で着替えたり、シャワーを浴びてから行こうかなって考えていたんですけれど、思ったより時間がかかってしまって……嫌な臭いですよね。ごめんなさい」
加蓮「いいっていいって。そんなに気になるってほどじゃないし、そのうちカフェの匂いで掻き消されるでしょ。ただ私がちょっと過敏に考えすぎちゃっただけ」
藍子「そっか……」
加蓮「風邪でも引いたの? ってそんなワケないか。元気そうに見えるし予防接種とか?」
藍子「え?」
加蓮「……うん?」
藍子「あれっ……。あ、あれ?」
加蓮「……えーっと。私、藍子と違って相手のことがなんでも分かる妖怪じゃないから。そんな分かって当たり前みたいな顔をされても」
藍子「そ、そうですよね。って、妖怪!?」
加蓮「やたらと私の思ってることや考えてることをズバズバ当てて、遠慮なく入りこんできて。それってもう妖怪の一種じゃない?」
藍子「もうちょっと別の言い方をしてくださいっ。それに――」
加蓮「それに」
藍子「……加蓮ちゃんのことを知ったり分かったりするの、すごく楽しいのに。そんな言い方をされると、なんだかさみしいです」
加蓮「…………」
藍子「……あっ。いえ、なんでもありません。あの〜……」
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