23歳男だけどガチでサンタクロースを信じてるんだが異端か?
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32: ◆CItYBDS.l2[saga]
2020/12/17(木) 18:51:04.71 ID:Hnopzhod0

〜〜〜

 ここからは、僕の解答編。というより、怪盗編? いや、犯行声明といったほうが正しいか。まあ、僕の心のうちに留められることを考えると自白というのが一番しっくりくる。

 おっと自己紹介がまだでした。僕は、名探偵の相方にして愛の伝道師。しかし、それは仮の姿。実のところ、その正体は、いわゆるサンタクロースであります。

 そう、すべては、僕の自作自演。

 端的に言うと、僕が冒頭に語ったサンタクロースに関連する出来事は全てでっちあげ。彼女を騙すためだけに、僕が考えたストーリー。

 昨年の僕は、ウイスキーをもらってはいないし、過去20年においても本物のサンタからのプレゼントなんてものは無かった。今朝のプレゼントだってそう。サンタから彼女へのイヤリングも、謎のブランドの工具セットも。すべて僕が用意したものだ。

 何故そんなことをしたかだって? それは、彼女に喜んでもらいたかったからさ。

 彼女は、深刻な探偵脳であり、ミステリ的非日常に恋い焦がれている。しかし、現実問題、不可思議なことなんてそうそう起きることなく、変わらない日々を退屈に過ごすしかない。

 そんな彼女へ、不思議という名のクリスマスプレゼントを贈る。 
 それこそが、今回の事件の実に詰まらない答えというわけだ。

 実のところ、動機はもうひとつある。それは、彼女への物質的なクリスマスプレゼントであるイヤリングを選ぶ際に、彼女の好みそうなものを二つにまでは絞ったものの選びきれなかったことにある。

 結局、二つとも贈ってしまえと購入したものの、彼女はああ見えて遠慮しいで気兼ねしちゃうことは目に見えていた。そこで、二つのクリスマスプレゼントが存在する理由をでっちあげる必要があったのだ。


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