23歳男だけどガチでサンタクロースを信じてるんだが異端か?
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29: ◆CItYBDS.l2[saga]
2020/12/17(木) 18:49:22.80 ID:Hnopzhod0

 だがMであることは認めても、彼女に恥をかかせたままの糞野郎であり続けることを僕は許容できない。僕は、覚悟を決め彼女に向かいなおした。

「いや、キミの推理は二つとも間違っている」

「……なんですって?」

「もしサンタの正体が僕の両親で、自分たちへのプレゼントが目的だとしたら、どうして僕が独り立ちした後も僕にプレゼントを贈り続ける必要があるんだ。それも、わざわざ僕の部屋に忍び込んでまで」

「そんなの、本人に聞いてください」

「それと、もう一つの推理も間違いだ。僕は下心でこんな話をしたわけじゃない」

「だったら、先輩の推理を聞かせてくださいよ!」

 彼女は、立ち上がって僕を睨みつける。目じりには光るものがたまっている。間違いなく僕のせいだ。僕の情けなさが、彼女にこんな思いをさせてしまった。全責任は、僕にある。

 であるならば、僕がそれを拭わなくてはならない。それこそが、僕が憧れる強い男の役目だ。

「だからさ、サンタクロースはいるんだよ」

「何をバカなことを言ってるんですか」

「信じられないかい? でも、幸いにも僕はそれを証明することができる」

「どうやって?」

「今晩、一緒に過ごさせてください」

 部屋が、沈黙で満たされる。

 緊張と押し迫るプレッシャーに僕が顔をゆがめる中、彼女は一瞬の逡巡のあと、コクリと頷いてみせた。


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