【安価】不良「おおっと、ここは通さねえぜ?」
1- 20
15:名無しNIPPER[saga]
2020/12/15(火) 00:21:56.91 ID:Ccm8b4TeO
総長「おやおや、これはこれは。不良さんじゃないですか」

女「知り合い?」

不良「ちょっとな」

総長「ちょっと? そんな生半可なものじゃないでしょう。忘れもしない、去年の都大会準決勝。ここを抑えれば勝つという展開で、私は渾身の一球を投じました。投げた瞬間『やった』と思ったんです。その日の中で一番良い感触の球でしたからねぇ」

女(この人、喋り方がフリーザみたい)

総長「でも結果はホームラン。代打で出てきたフォームめちゃくちゃの素人が、軽々と私の球を……名の知れたエースだった私の球をスタンドに運んだんです! そう、貴方ですよ!」

不良「マグレさ」

総長「はっ、マグレ! 試合終わり、記者に囲まれて同じ言葉を口にしましたね! 『マグレ』だと! その大物感のある言葉が貴方を押し上げました。一方で私はスランプに陥り、高校で野球は辞めることにした」

不良「やめる必要はなかっただろ。マグレで打った俺なんかを気にするなんて……」

総長「うるさい!! 貴方には分からないでしょう、私の気持ちが! 上手く投げられず周りから哀れみを向けられた私の気持ちが!」

女(そんな過去が……彼がこうして荒れるのも分かるわ)

総長「許しませんよ、絶対に! 皆さん、出てきなさい!」

女「!」

女(ウソ、こんなに仲間がいたの?)

不良「何をする気だ」

総長「くくくく、魅力的な女性を隣に置いてますねぇ。いたぶるのが楽しみです」

不良「ま、待ってくれ! それだけはやめろ、頼む!」

総長「やけに焦るじゃないですか」

不良「この人は関係ねえんだ! 他に何でもする! この通りだ!」

女(不良さん……この人、見た目は悪そうだけどやっぱり優しい人なんだ)

総長「何でもする、ねえ。貴方が何かしたところで、彼女に危害を加えないとは言い切れません」

総長「私の気分次第ですけど、そうですね。ひとつ教えてほしいことがあります」

不良「教えてほしいこと?」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
49Res/25.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice