94:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:12:07.71 ID:tRJaplXx0
――ふうん。まさか、考えがあったのだとは。
「成る程。でも、元気たっぷりにやればきっと大丈夫ですね」
「ええ! 他はバッチリですから!」
「いいえ。あんな出来では、また抜き稽古になりますよ」
つい、口を挟む。
「抜き稽古?」と都。
「今やっていることです。練習が必要なシーンを抜き出して稽古するんです」答えて頼子。
「出来が悪いシーンをね」
「へえ!」都が笑う。「じゃあ、練習する機会が増えて良いじゃないですか!」
「違う。赤点だから補習を受ける、という事です」
「赤点? ええ、そんなに悪かったんですか?」
「誰のせいだと……」
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