89:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:09:29.09 ID:tRJaplXx0
とりあえずは目の前の稽古。ババ・ムスタファというのがお調子者で、モルジアナの口止めなど意に介さず、街へ一人で潜入した変装姿の盗賊に、奇妙な仕事について明かしてしまう。財宝を盗んだアリババを狙う盗賊は金貨を差し出し、ムスタファに案内を依頼する。彼はカシムの家に行くまで目隠しをしていた事から一旦断るも、もう一度目隠しをされることで、なんと以前歩いた道を思い出し、盗賊をカシムの家まで導いてしまう。
「……いけませんね。ここで右だったか、左だったか……」
「ああもう、これだろッ! 五枚目だぞッ! これで辿り着けなかったら、タダじゃ――」
「思い出した、ここを真っ直ぐです。そして…… そうそう、ここだった!」
盗賊は喜びながら、周囲に似たような門の家が多くある事に気付き、目標を見失わないよう、対策を講じる。チョークを用いて、カシムの家に印を付けておくのだ。
これでばっちりと意気揚々、仲間の元へ去っていったところへ、モルジアナは帰ってくる。目敏い彼女は、門の印にも気付き、注意を払う。
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