49:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:34:14.87 ID:6NLLeJ5C0
ちとせは「いいね」と享楽するように口を歪めた。ゆらり、立って前の彼女を見据える。
「白黒、…… ううん」細められた瞼の中には、皆既月食の血の色が満ち満ちた。「紅蒼つけちゃお?」
文香も伍した。困惑や躊躇の表情が、眦を決したそれへ変わりゆく様を千夜は見届けた。
「お望みならば、…… いえ」双の青天にちらと、だがありありと霹靂を閃かせ、「望むところです」
千夜はといえば、肩でも竦めてやろうかと呆れているほかなかった。……
――Chapter3 “Cups (Pitch Perfect’s “When I’m Gone”) / Speak Now”
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