43:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:29:33.43 ID:6NLLeJ5C0
千夜は透徹した推理に瞠目したり狼狽しながら、どうもこいつは二枚舌らしい、と自分の左手を眺めまわした。文香が静かに語り終えるのを待ってから、ちとせは声を弾ませる。
「すごいすごい。うん、『千夜ちゃん学』は引き分けだね♪」
楽しそうな彼女の、そのなんだかよく分からない言葉に、千夜は思わず笑いをこぼした。
「そんなものについては、誰もお嬢様には敵いませんよ」
「『魔法使い学』はどうかな?」
「魔法使い=A……」
「お嬢様?」
不吉な予感がした。
「それは…… コーネリアス・アグリッパやアレイスター・クロウリーといった史実の…… それとも、ホグワーツ魔法魔術学校で教えるような……?」
「それも楽しいね。魔法使いさんのことだよ、ほら、貴女を勾引かし静謐な楽園から連れ出してしまった、背徳と享楽の徒♪ 《ヘイ可愛子ちゃん、人間のところへようこそ》♪」
「プロデューサー≠ニ理解して下されば。お嬢様、何を?」
「私と文香ちゃん、どっちが魔法使いさんの毎日に居られるか、勝負しようよ」
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