白雪千夜「アリババと四十人の盗賊?」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:08:01.38 ID:6NLLeJ5C0
「ううん、確かにそうかもね。ただ、今回はあんまり舞台慣れしてないお客さんを見込んでるから、分かりやすくやろうって腹なんだ」と演出家。
「いえ、そうではなく…… あの、すみませんでした。聞かなかったことにして下さい」
「いやいや、聞かせてよ。君と僕と、皆で作る舞台なんだよ?」
「ほんのつまらないことで」

「千夜」魔法使いが呼び掛けた。言いな、と目配せして。

 気の進まないながら、千夜は再び始めた。
「はい…… その、モルジアナは元々カシムの奴隷、だったのですよね。でも、そのカシムが酷く傷つけられて…… 私がモルジアナなら、つまり、誰かに仕える立場なのだとして……」
「黒埼さんのことなら聞いているよ」
「はい。では、私の考えを言わせて頂くなら…… モルジアナは後悔の中にあるのではないかと。例え復讐を遂げたとして、主人を守ることは出来なかったのですから。モルジアナは…… 私がそうなら、自分を責めているような気がします」



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