112:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/02(水) 01:23:46.53 ID:tRJaplXx0
暫時の間があり、
「嵐、…… みたいなモンだから」
ぽつり、志希がこぼした。
千夜は口を結んで次を待ったが、志希は当分、働き蟻の行軍パターンに自前の化学物質がもたらした乱れを観測しているつもりらしかった。彼女らの行く先に飴でもあればよいが、などと千夜なりの同情を寄せているばかりでは、どうやら《嵐》の先まで辿り着けそうもない。
仕方なく聞く。
「嵐…… ですか」
志希はぴくっと肩を震わせると、ゆっくり振り返ってから、心底不思議そうに首を傾げた。
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