32:名無しNIPPER[saga]
2020/12/05(土) 13:32:43.73 ID:Zw4rWQmf0
ルシファー「これから、よろしく」
ラジエルは幾度も、その角度と伏せている時間が完璧なお辞儀をした。
ラジエル「ヨロシクオネガイシマス」
男「はい、よろしくお願いします。ゆっくりと慣れていけばよいですから、分からないことがあればなんでも聞いてください」
ルシファー「…あなたは意外と親切だな」
男「いえいえ、感心されるようなことではありません。新入社員は入って数年が勝負なんですよ。成長性が決まります」
男「わたしたちのチームに入って、すぐで申し訳ないですが、一つお願いを聞いてもらえますか」
ラジエル「なんですか?」
男「これから私たちは世界を救うことを目的に行動するわけですが、それには多くの協力と情報が必要になるでしょう。
その際、私たちは人と交流することが自然と増えていくと考えられます」
ラジエルは本にメモを取りながら聞いている、素晴らしい勤務態度だ。
一方、ルシファーは前髪の枝毛が気になるようだが、男は無視して話を続ける。
男「人との交流に最も大きいのは、第一印象です。
良い印象を与えれば、それだけ有益な情報を手に入れる確率が高まります。いい印象を与えるのに、難しいことはいりません。
それは、清潔感のある服装であったり、正しい言葉遣いです。
後者に関しては、ラジエルさんは問題ないと考えられます、先輩はアレなのに、素晴らしいですね」
ラジエル「あ、あアリガトウゴザイマス」
ルシファーはくしゅんと、くしゃみをした。男は、ティッシュを滑らかに取り出し、ルシファーへ手渡した。
ルシファー「気が利くのは、男のいいところだよ」
男「さて、前者の実は清潔感のある服装について、ラジエルさんは少しだけ治してほしいところがあります」
ラジエル「ぅ」
男「心配なさらずともほんの簡単なことです…服を、着てくださいませんか。もし、どうしても着れない理由があれば、お聞きします」
ルシファーがまた、くしゃみをした。
37Res/28.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20