高森藍子「加蓮ちゃんが忙しい日の、いつもではないカフェで」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/29(日) 18:52:10.65 ID:SopT+Ge10
 店員さんがやってきて、空になったカップを回収してくれます。またご注文がありましたら、お気軽に――ていねいな口調なのに、なんだかちょっぴり、弾んだ声。店員さんも、オープンしたばかりのカフェでわくわくしているのかな? 今は、お腹もいっぱいで、何かを食べたいって気分ではありませんけれど、つい、メニューを手に取ってしまいます。

 いくつかの項目を指でなぞって……いつもの癖で、顔を上げて。

 残念。今日は私1人だけ。そこにいつもいてくれる人はいませんよ。

 なんて――ただ、ちょっとだけ加蓮ちゃんにつられちゃって……自分で自分のことを、からかうように、心の中で言ってしまいます。決して、そう、決して、加蓮ちゃんにからかわれるのが好きとか、意地悪されるのが好きって意味じゃありませんからねっ。
 1人でメニューを眺めるのも、ほんの少し、寂しく。
 ぱたん、と閉じてしまいましょう。
 元あった場所に戻して……まばたき、1つ。足の下からつけ根にかけて、むずむずって感覚が上がって来ちゃいます。

 スマートフォンを取り出して、いま話題を独占しているトレンドを開いて。
 加蓮ちゃんは、いま事務所のアニバーサリーとアクセサリーブランドのアンバサダーとで、大活躍中です。
 ときどき、私の見ているSNSにもその様子が流れてきて……お仕事を進めている途中だったり、するのかな? 詳しいことは、残念。まだよく分かりません。
 最後に見た写真は、あかりちゃんをフレームの真ん中にぐいっと引き寄せて、その隣につかさちゃんがいて……っていうことは、撮ったのはあきらちゃんかな? そんな1枚でした。

 キラキラしているなぁ……。それが、最初に思ったこと。


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