89: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/02(水) 23:06:59.76 ID:3s/Nuvxj0
璃奈「こんにゃく、あの人はどこに?」
『最終発信地の記録は部室棟の最上階、屋上前です』
果林「…行きましょう」
こん、こん
ガラガラ
演劇部部長「やあ」
しずく「部長……」
演劇部部長「ある人から連絡を受けてこっちに来たんだけどね…なるほど」
演劇部部長(ファンクラブ1)「中須さんは、喧嘩別れの演技は終わったようだね?」
かすみ「ええ……かすみん、どうやら演劇には、向いてないみたいです。役に入り込み過ぎました」
演劇部部長「それは残念だ。キラークイーンがうまくいったら、演劇部に誘おうと思ってたんだよ。しずくの為にもなるだろうし」
かすみ「あはは、それもそれで面白そうな事でしたけど…かすみんには、スクールアイドルの方が似合うようですよ。あはは…」
しずく「え…ど、どういう、事?」
演劇部部長「彼女がこの計画を行うに、ランジュファンクラブを立てる必要があった。真っ先に手をあげたのが私だったって事だよ」
しずく「部長は…部長は、知ってたんですか!? 先輩が…」
演劇部部長「うん。ファンクラブが出来た時から参加してたかな? 理由はあったんだよ。ランジュは私になんて言ったかな?」
ランジュ「……桜坂しずくを、スクールアイドル部に欲しい…って」
演劇部部長「講堂の使用権が人質だったかな? しずくが部に行ったから実際には行われなかった。だけど、腹は立ったかな。そこへ部長さんの話だから渡りに船と演劇部一同まるっと手伝わせてもらった」
かすみ「あの騒動の時、しず子のフォロー、ありがとうございました」
演劇部部長「いいんだよ。あれはやり過ぎだって私も思った。それに…中須さんも、辛かったろ」
かすみ「ええ……かすみん、どうやら悪い人にはなり切れないみたいです。あのペテンが、本当に、今でも残ってる」
演劇部部長「……ああ、確かに女優には向いてないかな。でも、それが出来るのも人だよ。中須さん、もしも君に勇気があるなら、ランジュに問うといいさ。最後にもう一度、その覚悟を、という意味でもね。彼女を止めに行くんだろう。でも、ランジュがそれで揺らいではいけないんじゃないか?」
かすみ「……ですね。かすみんがペテンにかけてしまった罪を」
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