103: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/06(日) 16:45:48.84 ID:SFVSklzr0
せつ菜「…!」ぞわり
せつ菜(それは狂気そのものの笑みだった)
せつ菜「あなたは……虹ヶ咲学園を救済する為っていう、大義名分を得てしまいました。学園の裏で動く人たちもランジュさんを煙たがってるところがありました。だから、余計にそれを実行する理由を得てしまいました」
せつ菜「そうやって積み重ね続けていくうちに、手段と目的が入れ替わっていったのです」
せつ菜「英雄として私たちを助けるためにランジュさんを壊したいのではなく、ランジュさんを壊すのが目的そのものになってしまってる。でも…」
しずく「先輩は今…すごく辛そうな顔をしています」
しずく「狂気と激しい怒りと憎しみから始まっていたはずなのに、どうしてそんなに痛そうな顔をしてるんですか? どうしてお腹を抱えて吐いてしまってるんですか?」
しずく「それは、ランジュさんが入り込んだんじゃなくて」
しずく「先輩自身がランジュさんを改心させる必要があって、そうして改心したランジュさんの事を」
しずく「本当は私たちと同じ仲間にしたいって思ってる! 思ってるけど口では必死にそれを否定しようとしてる!」
しずく「なぜならキラークイーンを動かしてしまったから! 色々な人を巻き込んでしまった憎しみを、爆発させる事で決着をつけなければという思いに取り付かれているから!」
かすみ「先輩! もう…しなくていいんです!」
かすみ「これ以上はもう、お供できません…でないと」
かすみ「先輩自身が作ってきた全部が、壊れちゃいます…本当に、後戻りできなくなる…」
あなた「しずくちゃん…かすみちゃん…」
あなた「しずくちゃんに……あんな悪い事をしたんだよ……」
しずく「…かすみさんから聞きました。許します、先輩。だから」
あなた「栞子ちゃん…つらかったよね………」顔を手で覆う
栞子「はい…けど。私も悪かったんです…先輩に、甘えてしまいました」
あなた「……甘えていいんだ…先輩だから……だから……」
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