16: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/11/29(日) 17:53:12.60 ID:F2WpVU4e0
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翌日 外
かりん「あっ! アリナせんぱ〜いっ! こっちなの〜っ!」
アリナ「モーニン」
かりん「おはようなの! 昨日はちゃんと寝たの?」
アリナ「テンアワー」
かりん「天泡? よく分かんないけど、顔色が良くなってるから良かったの! ということで早速画材屋さんに行くの!」グイッ
アリナ「ちょっと、袖が伸びる・・・」
かりん「やっと退院して大好きなアリナ先輩とお出かけできるんだから、早く色んなところに行きたいの! いっぱいいっぱい遊びたいの!」
アリナ「はぁ・・・。なんでプアアートは朝からそんなにハイテンションになれるワケ?」
かりん「あのねっ、わたしすごくいいことがあったの! 気になるの? 聞きたいの?」
アリナ「ノットインタレスト」
かりん「あのねあのねっ、宝探しを題材に描いたわたしのマンガが大好評なの! 色んな人から面白いって言われてわたしも嬉しくなっちゃったの!」
アリナ「ふーん」
かりん「いつもアリナ先輩にバカにされるわたしのマンガだけど、今度はきっとアリナ先輩に褒めてもらえるの! 後で読んで欲しいの!」
アリナ「ハイハイ」
アリナ「はぁ・・・プアアートがうらやましい・・・。自分のテーマがはっきりしていて。いっそのこと、アリナもプアアートみたいにフールになって、描きたい絵が描けるようになりたいヨネ・・・」
かりん「アリナ先輩、まだ思うような絵が描けそうにないの?」
アリナ「そ・・・。アリナのテーマが分からないんだヨネ・・・」
かりん「アリナ先輩のテーマは命じゃないの?」
アリナ「イエス・・・。色んな記録を見て分かるのは、メモリーをロストする前のアリナのアートに共通するテーマは命。だけど、何か違う気がするんだヨネ・・・。命は命でも・・・もっと奥深くに別のテーマがあるような・・・」
アリナ「それがキャッチできそうで、全然できなくて・・・イライラするんだヨネ・・・!」
かりん「う〜ん・・・。よく分からないけど・・・。わたしね、アリナ先輩は無理して命の絵を描こうとしなくてもいいと思うの」
アリナ「ハァッ?! アリナが今まで築き上げてきたアートを全て捨てろって言いたいの?! アナタ自分が何を言っているか分かってるワケ?! そんなのとんでもないギルティなんですケド!!!」
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