15: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/11/29(日) 17:52:00.10 ID:F2WpVU4e0
やちよ「アリナ、ねえ・・・」
みふゆ「かりんさんは、アリナ、アリナと本当によく話しますね。ちょっと妬いてしまいます」
郁美「あの不愛想で怖くて何考えているか分からないアリナが、ちゃんとかりんちゃんに絵を教えている所が想像できないんだけど・・・」
やちよ「アリナはどんな感じで御園さんに絵を教えてくれるの?」
かりん「んとね、アリナ先輩が絵を描く合間に、一日に少しだけ教えてくれるんだけど」
やちよ「一日に少しだけなの・・・?」
かりん「とっても厳しいの。毎日怒られるの」
みふゆ「どんな風に怒られるんですか?」
かりん「教えた基礎が全然なってないとか、ゴミって言われたりとか、わたしのせいで教室の空気が腐ったとか言われたり、描いた原稿を自分で破れって言われたり、罰としてイチゴ牛乳を取られたり」
郁美「かりんちゃんいつもそんなこと言われてるの・・・?」
みふゆ「い、いくらなんでもひどすぎません・・・?」
やちよ「はぁ・・・。アリナらしいといえばアリナらしいというか・・・。逆に、天才芸術家にそこまで言われても絵を描き続けられる御園さんもすごいわ。私だったら心折れるわよ」
郁美「かりんちゃんはそこまでひどい事を言われ続けて、マンガを描くのが嫌になっちゃったりしない?」
かりん「嫌に? うーん・・・。そういえば、そんなこと思ったこともないの。そう思う自分も想像できないの」
やちよ「御園さんは本当に心の底からマンガが好きなのね。そこまで夢中になれる物があるってうらやましいわ」
みふゆ「マンガが好きになったきっかけとかあるんですか?」
かりん「それはもちろん『怪盗少女マジカルきりん』なの! 主人公のきりんちゃんがみんなに命の大切さを伝えて、元気付けてくれるのにすごく感動したの!」
かりん「病院の屋上から飛び降りそうなアリナ先輩にもマジきりを読ませたことがあるの。それでその時のアリナ先輩は命の大切さを知って思いとどまったの!」
かりん「命の大切さを伝えて元気をくれるきりんちゃんがすごいって思ったのはもちろんだけど、それをこうやって現実にいる色んな人たちに広げられるマンガってすごいって思ったの」
かりん「だからわたしはマンガが大好きになって、わたしも元気になれるマンガをみんなに届けたいって思ったの」
郁美「できてるよかりんちゃんっ♪ さっき読ませてくれた宝探しのマンガ、すっごく面白かったからっ♪ くみね、明日もがんばろうって思った! 元気モリモリ♪」
やちよ「ええ、アリナはなんて言うか知らないけど、客観的に見て御園さんのマンガは面白かったわ」
みふゆ「はい。次回作が今から気になります」
かりん「えへへなの/// なぎたんにういちゃんに、やちよさんたち。こんなにたくさんの人たちから面白いって言われたのは初めてなの。この宝探しのマンガは間違いなくわたしの最高傑作なの!」
かりん「ますますマンガを描くのが楽しくなってきちゃったの。新しく描けたら是非また読んでくださいなの!」
やちよ「もちろんよ。ふふっ、やっぱり御園さんて素敵だわ。人として外も中も可愛いんだもの」
みふゆ「人に元気を与えて自分も嬉しいだなんて、本当に全てが可愛い人ですねかりんさんは。目が離せないです」
郁美「くみぃ、ず〜ぅっとかりんちゃんのお側にいたいぁい。ねえねえ、明日もくみといっぱいおしゃべりしよっ?」
かりん「あっ、ごめんなさいなの。明日はアリナ先輩とお出かけする予定なの」
郁美「そっかぁ・・・。また連絡するね?」
かりん「うんっ」
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