4: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/11/22(日) 20:51:36.50 ID:7tIffwGI0
男(どれくらいの時が経ったんだろう)
男(俺は全てを諦めた。もう剣を抜く気力も無い)
男(乾ききったこの心は、どうやら剣に吸われているらしい)
5: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/11/22(日) 20:53:09.44 ID:7tIffwGI0
紳士「いやはや、まだ刺さり続けていたとは」
男「もう全部どうでも良い……どうせ抜けないんだよ」
紳士「諦めてはいけませんよ。投げ出しても何も変わりません」
6: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/11/22(日) 20:54:13.95 ID:7tIffwGI0
紳士「私も若い頃はそうでした。今でも時々刺さる事があります」
紳士「ですが、おそらくその剣は自分でしか対処出来ないのですよ」
紳士「その剣は心の剣。貴方の心は貴方のものなんですから」
7: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/11/22(日) 20:55:45.77 ID:7tIffwGI0
男(あれから、一晩中考えていた)
男(あの紳士にも、剣が刺さっていたのか)
男(いや、もしかしたら、誰もが刺さっているのかもしれない)
8: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/11/22(日) 20:57:17.22 ID:7tIffwGI0
男「ッぎゃあああああぁぁぁ――!!」
男(今までとは次元の違う痛みが弾け出す)
男(目の前が真っ白になる。激痛で脳が上手く働かない)
9: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2020/11/22(日) 21:01:17.13 ID:7tIffwGI0
男「……お、あんたか」
紳士「おや。どうやら上手くいったようで」
男「あんたには感謝してもしきれない。おかげでようやく楽になった」
10: ◆XkFHc6ejAk[sage saga]
2020/11/22(日) 21:06:07.37 ID:7tIffwGI0
終わりです。ありがとうございました。
過去作です。
男「夏の通り雨、神社にて」
11:名無しNIPPER[sage]
2020/11/22(日) 22:03:12.30 ID:IKFbEZAM0
乙
他のも読ませて貰うわ
11Res/10.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20