70:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 02:00:05.77 ID:F8D/mY4l0
私は話を聞いて、聞かざるを得ない。
「彼の事、止めなかったの?」
「私はただの研修中のアシスタントだし!それに―――」
バタ子は頬杖をついて、串でお皿に残ったきゅうりの漬物をつんつんとつつきながら、こぼす。
「……彼と1年間、ずっと一緒だったからさ。あんな嬉しそうな顔見て、言えないよ」
そう言ったあと、にへら、と笑うバタ子の顔は、以前より少しやつれたように見えて。
「じゃあ私のライブに誘ったときは?」
「うん。全部分かってた。分かった上で、誘ったの」
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