36:伊丹 [sage]
2020/11/21(土) 01:25:55.56 ID:F8D/mY4l0
◇
「ねぇ、まって!プロデューサーくん!」
店の会計を済ませると、彼はカツカツと早足で歩く。そんな彼に私は必死で着いていく。
私が声をかけても、聞いてくれない。
こんなこと、初めて。
お店から少し離れた駅前の公園で、ようやく彼は足を止める。
私の息が整うのを待たず、彼が振り向いて話す。
「莉緒。なんでタバコなんて、吸おうとした?」
「なんでって。分かんない!」
息も上がって、動悸、止まらなくて。
全部が急すぎて、頭は真っ白で。
本当に、わからない。
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